「不動産投資」は金持ちほど有利な理由
少ない元手で不動産投資に参入する投資家は、こうした恵まれた環境にある投資家との競争に打ち勝って、優良な物件を取得しなければなりません。確かに資産が一定規模を上回れば、不労所得に近い状況を実現することは可能ですが、難易度は極めて高いと思った方がよいでしょう。
メディアなどではよく、「不動産投資で家賃収入年間5000万円を実現」といったタイトルを目にします。ここで注意する必要があるのは、家賃収入と利益は違うということです。
もし、借り入れを行わず、手元資金だけで不動産を購入した場合には、不動産の価値が下がらない限り、家賃収入を利益と捉えても間違いではないかもしれません。しかし実際には、不動産の価値は下がることがありますし、何よりほとんどの投資家は銀行などから資金を借り入れて物件を購入します。したがって、得られた家賃収入から、必要経費や銀行への返済分、そして物件の劣化分などを差し引かなければ、本当の利益はわかりません。