ハイエンド訴求で買取再販を拡販
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ポラスグループの中央住宅(株)は、「Re:f(レフ)」のブランドネームで展開している買取再販事業の拡販を進める。ハイエンドユーザー向けの商品などバリエーションを多様化するほか、ポラス施工物件の取り込みも強化することで独自性を発揮し、ブランド浸透を図る。初のハイエンド向け商品となる買取再販マンション「レフ新浦安」(千葉県浦安市)がこのほど完成。19日、報道陣に公開した。
「レフ」は、同社が展開する23営業所が仕入れと販売を手掛け、同社の不動産ソリューション事業部が改修企画・施工を行なう自社一貫のビジネスモデル。2018年度の実績は、仕入れ件数142件(前年度比39%増)、契約件数114件(同5%増)、売上件数110件(同6%増)。19年度は仕入れ140件、契約130件を目指している。
これまでは回転率を重視するため、水回りなど改修箇所を限定し、大掛かりな間取り改修も行なうケースが少なかった(平均改修価格はマンション258万円、戸建て142万円)。ターゲットも一次取得者がメインだったが、より幅広いターゲット獲得へ向け、ハイエンドユーザーが多く住むエリアからの仕入れと、ハイエンドユーザーの嗜好に合った作り込みをした再販商品もラインアップしていくことにした。
「レフ新浦安」は、JR京葉線「新浦安」駅徒歩13分に立地。(独)都市再生機構が開発した大規模分譲マンションのうちの1棟(1988年築、地上9階建て、24戸)の8・9階メゾネット住戸(専有面積136平方メートル)で、同社船橋営業所が仕入れ、同社の社内規定を大幅に上回る約2,000万円をかけ改修した。
フルスケルトン化し、床・間仕切り・建具・水回り等はすべて一新。子育て層にアピールするため、従来玄関脇にあった上階への階段をリビングに移設、家族のコミュニティに配慮した。また、納戸やシューズインクローゼット等収納を大幅に増やしたほか、半個室だったキッチンはオープン型へ改めた。床材やキッチンは、ポラスグループの新築戸建てに使う自社製品を使っている。販売価格は6,980万円、坪単価約170万円。事前反響は20件、先週末のオープンハウスには20組が来場し、このうち15組は同じ団地内のユーザーだった。