不動産鑑定士とは
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不動産関連の資格の中でも資格取得難易度が最上級でもあるとされる不動産鑑定士。
しかし、その仕事内容に詳しい方は少ないのではないでしょうか。
そんな不動産鑑定士にまつわるお話です。
不動産鑑定士は、住宅やマンション、店舗やオフィスといった不動産の鑑定をおこない、金額(適正な価格)を決定するプロフェッショナルです。
では、どんなときに不動産の適正な価格が必要になるのでしょうか?
真っ先に思い浮かべるのが、不動産を売買するときですね。買う側は安く買いたいですし、売る側は当然ですが高く売りたいです。そんなときに不動産鑑定士の出した評価額が両者の参考になります。
不動産を相続する場合もやはり適正な価格が必要になります。例えば一軒家を遺産分割する場合、家を細かく分けて相続するワケにもいきません。そんなときは家の適正な価格を出して、金額で相続分を算出します。その場合もやはり不動産鑑定士の評価が参考になります。
その他にも、不動産を賃貸借する場合、不動産を担保にしてお金を借りるとき、または貸すとき、不動産を等価交換するとき、不動産を証券化する際の資産評価(後で詳しく説明します)をするときなど、不動産鑑定士のおこなう評価が重要になります。
また、地価公示などの公的評価も不動産鑑定士の重要な仕事になります。
一言に不動産といっても、住宅やマンション、店舗、工場、農地、さら地など種類も価値もさまざまです。土地だけならまだしも、建物なら当然土地の上にあるわけで、所有者と使用者の権利が複雑な場合も少なくありません。
不動産鑑定士は、土地や建物に関連するさまざまな法律的な側面、さらに土地の価値や、周辺の利便性などの環境面、不動産市場等の経済的な条件面も考慮する必要があります。公平中立に不動産の鑑定評価をおこない、適正価格を決定しなければなりません。
その根拠となるものが 「不動産の鑑定評価に関する理論」であり、不動産に関する法律、経済、税金等にわたる広範囲な専門知識を備えている必要があります。
不動産鑑定士の業務は「不動産の適正価格を決める」という鑑定評価だけではなく、不動産に関わるコンサルティング業務等にまで大きく拡がっています。