東京都心ビル市場、空前の品薄感
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三幸エステート(株)は10日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2019年第1四半期(1~3月)版)を公表した。
東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階床面積300坪以上、築年数15年以内)の1坪当たり賃料は、3万8,733円(前期比735円下落)。6期ぶりの下落で、同社では上昇ペース鈍化の可能性を指摘した。空室率は、0.6%(同0.2ポイント低下)となり、00年第1四半期の統計開始以来となる最低値を記録した。旺盛なオフィス需要を背景に、既存ビルで空室床が解消、新築ビルも満室に近いかたちで竣工するケースが多い。
Bクラスビル(基準階面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)は、1坪当たり賃料は2万1,312円(同117円下落)となり、Aクラスビル同様に上昇率が鈍化する兆しがある。空室率は0.6%(同0.1ポイント低下)となり、統計開始以来の最低値を10期連続で更新した。
Cクラスビル(基準階面積100坪以上で200坪未満、築年数制限なし)は、1坪当たり賃料が1万8,761円(同197円上昇)で小幅ながら3期連続の上昇。空室率は0.6%(同変化なし)と低水準を維持した。
同社ではAクラス、Bクラス、Cクラスそれぞれのビルで空室率が0.6%と統計開始以来の低水準のなっていることで、市場での品薄感がかつてないレベルになっているとした。