18年の新築分譲マンションは9万6,000戸
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(株)東京カンテイは31日、「マンションデータ白書2018」を発表した。同社データベースにある全国の分譲マンションが対象。すべての区分所有形態の住居用建築物を集計した。リノベーションマンションは対象外。
18年の新築マンション分譲戸数は、全国で9万6,681戸(前年比6.6%増)。圏域別で減少したのは四国の959戸(同35.9%減)のみで、おおむね堅調な供給状況だった。
首都圏は4万9,884戸(同5.0%増)と2年ぶりに増加。東京都が2万9,691戸(同0.8%増)、神奈川県1万591戸(同5.9%増)、埼玉県4,999戸(同20.3%増)、千葉県4,603戸(同17.7%増)といずれも増加となった。人気エリアや通勤利便性の高いエリアに供給が集中した。1戸当たりの平均価格が新築5,592万円(同0.9%上昇)、中古(既存)3,348万円(同2.8%上昇)と共に上昇。坪単価は新築が291.6万円(同0.6%上昇)、既存181.6万円(同1.4%上昇)とこちらも上昇傾向だった。
近畿圏は2万1,089戸(同3.0%増)。主要府県では大阪府が1万4,064戸(同7.0%増)、兵庫県が4,219戸(同3.0%増)、京都府の1,624戸(同6.2%減)だった。京都府は、用地仕入れ難のため、1,000戸以上供給のあった都道府県で全国唯一供給が減少した。戸当たり平均価格は新築4,001万円(同1.7%上昇)、既存2,103万円(同3.4%上昇)。坪単価は新築211.2万円(同0.4%上昇)、既存107.1万円(同4.4%上昇)となった。
中部圏は5,701戸(同22.8%増)と大幅な増加となった。名古屋市を中心としたタワーマンションの供給が増加したことが主な要因で、愛知県は4,376戸(同24.7%増)となっている。戸当たり平均価格は新築が3,972万円(同1.5%上昇)、既存が1,774万円(同7.1%上昇)。坪単価は新築が189.3万円(同3.7%上昇)、既存が82.1万円(同7.0%上昇)となった。
同社では、「用地難の京都を除いて供給1,000戸以上の都道府県がすべて供給増となるなど、供給側の安定した市場での供給志向が読み取れる。今後もこうした供給傾向が続くのでは」と分析した。